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園 長 ご 挨 拶

              学校法人上宮学園
             園 長 藤井 哲之
 赤ちゃんは、お母さんの目をじっと見つめながらオッパイを飲みますが、時々飲むのを休みます。「どうしたの?」と声を掛けてみたり、揺らしてみたりすると、再び飲みはじめます。どうして人間の赤ちゃんは飲むのを休んだりするのかと言うと、「どうしたの?」とお母さんに反応してもらいたいからだと言われております。他の動物はこんなことはしません。人間の赤ちゃんはお母さんに応答してもらいたいから休むのです。これはお母さんとのやり取りを楽しむ『会話の原型』と言われます。赤ちゃんは最初から“社会性”をもっているのです。

現代の親は発達段階に合わない早期教育に走りがちであると言われますが、その為に苦手意識・劣等感を植えつける結果に終わることが多いのです。そうではなく、赤ちゃん時代からの当たり前の対応が社会性を育て、言語の発達、ひいては大きくなってからの外国語などの学習への意欲につながると言われています。

又、幼児期に身につけたい大切なものに『有能感』があります。“がんばれば出来るんだ”“努力すればできるんだ”という感覚です。けれども、本当に努力する子どもが自分で計画して勉強したり体を鍛えたりできるのは小学校4年生(10歳)ぐらいからやれるようになってくると言われております。それは、「やる気」「意欲」を司る脳の前頭葉がその時期(10歳頃)に一応完成されるからです。その為に本当に出来る子どもは、その頃から成績が伸びると昔から言われてきました。逆に発達段階に合わない「お勉強」を『やらせられて』きた子はその頃から伸びなくなるので『九歳の壁』と言われました。野原で勝手に遊んでいた子の方が前頭葉が鍛えられて出来る子・やれる子・頑張ってみようとする子になったという事が昔からあります。
 
 本園は自由感と自発的活動を第一に考え何より一人一人の発達に合った教育・保育を70年以上に渡り続けて来た実績があります。発達段階に合った保育をすることにより、自らやってみよう、何回もやりたい!楽しい!という“快”の心で子ども達の成長を伸ばしております。

保育の中でその子の心が解放された時、思い思いに表現して描いた各年齢毎の絵画はどの子の絵もピカソのごとく自由感に満ち溢れ伸び伸びと紙面いっぱいに表現されます。永年に渡り、全国教育美術展や世界児童画展等で文部科学大臣賞等の受賞をしております。正しい幼児教育を行っている結果としてそのような賞も頂いております。

やらされる思いより、子ども自身のやる気になって取り組む自発活動こそ真の幼児教育であると考えて日々子ども達と共に職員も和顔愛語の精神で穏やかな心で楽しみながら過ごしております。

今、子どもを取り巻く環境が様々な状況ではありますが、77年の歴史ある上宮学園はこれからも一人一人の子どもの心、声なき声に耳を傾けて思いを受け止め人格形成期の基礎となる大切なお子様の成長発達の時期にじっくりとかかわって参りたいと思っております。




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情緒の安定を大切に考える

子供たちのための「ふつう」の場所

大人の社会が驚くほどのスピードで変化していたとしても、園の中で子供たち同士が作る社会は、今も昔も大きくは変わっていないように思います。

いつの時代でも母親のそばが子供にとっての安全地帯であるように、安定した情緒の成長には、どこか懐かしい「ふつう」の場所で過ごす時間が大切なのかもしれません。





遊びの中からの幼児教育

目をかけ、声をかける

子供たちは周囲の人とのやり取りや遊びの中から日々様々な事を学んでいます。
少し乱暴な言葉遣いをしたがる時期がくるのも、年長さんが年少さんたちのお世話をしたがるのも自然な成長の姿です。

幼児教育の祖といわれるフレーベルは、不自然な早期教育ではなく、子供たち自身の自発的な相互活動である「遊び」に着目し心の発達に寄り添った情操教育を提唱しました。

私達は、大人の都合にあわせた「おべんきょう」や「練習」ではなく、子供たちひとりひとりの日々の変化を注意深く見守り適切なタイミングで穏やかに声をかけてゆくことによって、のびのびとした心の成長をお手伝いしたいと考えています。





園長先生による口演童話(月1~2回)

童話は心のミルクです

園長先生の童話に、子供たちは釘付けです。その表情は、ある時はビックリし目をまん丸に、可笑しい時は背をのけぞらして大声で笑います。その生き生きとした表情は、本当に童話の世界に入っているかのようです。おじいちゃん、おばあちゃんから、昔話を聞いた時代は、はるか昔の事となりました。ですから、これからも口演童話は、続けて行きたいと思います。
上宮幼稚園
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